目次
MetaMask(メタマスク)とは?
MetaMaskとは、簡単に説明するなら、仮想通貨を入れておくためのウォレット(お財布)になります。分散型金融(Defi)での取引をするために必要なアプリです。
MetaMaskは、consensys(コンセンシス)というアメリカ・ニューヨークにあるブロックチェーン企業によって開発されているウォレットアプリで、多くのDeFi関連アプリで利用することができます。
で対応しているブラウザは下記の通りです。
- Google Chrome(グーグルクローム)
- Firefox(ファイアフォックス)
- Brave(ブレイブ)
- Microsoft Edge(マイクロソフトエッジ)
シュア率の高い『Microsoft Edge』、『Google Chrome』が利用できるので、ほぼすべての人が利用できます。
スマホでも利用できますが、これについてはまた別のところで。
MetaMask(メタマスク)の使い方【ウォレット作成編】
ここからはMetaMaskの使い方について解説します。手順としては、
- MetaMaskをインストールする
- 新しいウォレットを作成する
で、2工程で終わります。と言っても、ウォレット作成までのハードルは高めなので、できるだけわかりやすく説明します。
MetaMaskをインストールする
まずは普段利用されているブラウザ「Google Chrome」や「Firefox」を開いて、MetaMaskのインストールを行います。
上の画像をクリックしてMetaMaskのページにアクセスします。表示した画面に「Download now」があるのでクリックします。
そうするとブラウザに対応したインストールボタンがあるので、「Install MetaMask for Brave」をクリックします。
ウェブストアのページが開くので、各ブラウザの機能拡張方法にしたがってインストールしていください。ここでは、『Brave』を例に説明させて頂きます。
『Brave』は、『Chrome』のウエブストアが開きます。開いたら、「Chromeに追加」をクリックします。
次に、「拡張機能を追加」ボタンが表示されるので、これをクリックします。
下のような画面が表示されれば、インストール完了です。
新しいウォレットを作成する
「はじめる」をクリックすると新規ウォレットを作成するか、今お持ちの既存ウォレットをMetaMaskにインポートするかを選択できます。
ここでは新しくウォレットを作成したいので、「ウォレットの作成」をクリックします。
ここは、品質向上に協力するのでしたら「同意します」、しないのでしたら「やめておく」を選択してください。
次にMetaMaskのパスワード作成画面が表示されるので、8文字以上の英数字を入力して利用規約にチェックしたら「作成」ボタンをクリックします。これがMetaMaskのログインパスワードになります。
パスワードの入力完了後は、シードフレーズが画面に表示されます。
このシードフレーズがかなり重要なもので、以下のような場面に必要になります。
- パスワード紛失時
- MetaMaskの再インストール時
- 別ブラウザでの利用時
これがいわゆるMetaMaskの「復元パス」になります。シードフレーズとパスワードが他人に知られると、MetaMaskに入れてある仮想通貨がすべて抜き取られる可能性があります。詐欺目的のひとは、これらの情報を得ようとしますが、絶対、教えてはいけません。
で、鍵マークをクリックすると12個の英単語が表示されるので、パスワードと同様に安全な場所で保管するようにしてください。
「次へ」をクリックすると、シードフレーズの確認画面が表示されます。
下部に先ほどの各フレーズが表示されているので、正しい順に選択して「確認」ボタンをクリックします。
正しく選択できていれば「おめでとうございます」と表示されるので、「全て完了」ボタンをクリックしましょう。
これでMetaMaskの新規ウォレットの作成完了です。
MetaMask(メタマスク)の使い方【BSC設定編】
MetaMaskのウォレット作成時点では、「Ethereumメインネットワーク」が基本設定となっています。
DeFiに興味がある方は、ETH上で動く「Uniswap」「Sushiswap」といったDEXを、このMetaMaskを通して利用できます。
ですが、BSC(バイナンススマートチェーン)上で動く「PancakeSwap」のようなDEXを利用するには、MetaMaskにBSCを設定する必要があります。
BSCの設定を行うことで、同じウォレットを利用して「BSC」⇔「ETH」間を簡単に切り替えできるようになります。
BSCはETHに比べてとにかく手数料が安いので、DeFi初心者にとっては非常に便利と言えますね。
MetaMaskにBSCを設定する方法
BSCを設定するときは、MetaMaskを全画面モードにします。
画面右上のアイコンをクリック⇒「︙」をクリック⇒「Expand view」でMetaMaskの画面を拡大できます。
続いて、今接続されている「Ethereumメインネットワーク」をクリックして、プルダウンリストにある「カスタムRPC」をクリックします。
すると、新しいネットワークを追加できる画面が表示されます。
ここでNetwork NameやNew RPC URLが入力できるので、以下の内容を順に入力していきましょう。
BSC設定内容
- Network Name:BSC Mainnet
- New RPC URL:https://bsc-dataseed.binance.org/
- Chain ID:56
- Currency Symbol:BNB
- Block Explorer URL:https://bscscan.com/
すべて入力後に「保存」をクリックすると、ネットワークの一覧に「BSC Mainnet」が追加されます。
また、設定完了と同時にMetaMaskのネットワーク接続がBSCに切り替わります。
このように表示されていればBSC設定は完了です。
接続状況が混雑していたり、不具合等が原因でBSCに上手く接続できない場合があります。その時は、時間を置いてチャレンジしてみてください。
MetaMask(メタマスク)の使い方【基本操作編】
MetaMaskは慣れれば簡単に利用できるウォレットなので、そう難しく考える必要はありません。
ここでは、BSC(バイナンススマートチェーン)に焦点を置いて説明してるので、大まかな流れとしては、下記のとおりです。
- BINANCEに送金する
- MetaMaskに入金する
- MetaMaskから送金する
で、得たトークンが表示されない時にはトークンの追加等が必要ですが、表示されないだけでMetaMaskにはちゃんと入金されています。不安であれば、BscScanにて自分のアドレスを表示させれば確認できます。
後、色々在りますが、それについては、MetaMaskを触りながら徐々に覚えていけば良い。自分もまだまだ手探り状態ですが、いろんなDefiを触っています。
BINANCEに送金する
BINANCEは日本円に対応していないため、日本国内の取引所で仮想通貨を購入して、BINANCEに送金することになります。各取引所によって送金できる仮想通貨の種類があると為、BTC(ビットコイン)もしくは、ETH(イーサリアム)になります。この時、間違って選択すると、資金の消失となります。
BINANCEでは、下記の5種類のネットワークを選択できるので、間違わずに選択してアドレスを日本国内の取引所の送金アドレスに貼り付けてください。操作の仕方は、日本国内の各取引所によって異なります。それについては、各取引所のヘルプを参照していただければ記載されてます。
- BitCoin(BTC):BTC
- Binance Chain(BNB):BEP2
- Binance Smart Chain(BSC):BEP20
- Ethereum(THE):ECR20
- BTC(SegWit)
BTCで送金する場合は、入金ネットワークがBTCを選択したときに表示されてるアドレスをコピーすれば問題ありません。
MetaMaskに入金する
アルトコインなどを利用する場合は、一旦対象となるコインをバイナンス口座に入金する必要があります。出金の際にBEP20の規格を選択する事で、面倒な手続きが必要なく1:1の割合で簡単にBEP20に交換する事が出来ます。この時に、ガス代として利用するBNBも忘れずに送金してください。ガス代が無ければ、各種サービスを利用することが出来ません。
最初に、自分のアドレスを確認します。画像の赤枠に記載されてるので、その辺りをクリックするとコピーできます。このアドレスを、BINANCEの出金画面で送金先アドレスに登録します。
BINANCE口座⇔MetaMask間のやり取りは、全てこのBEP20の規格で行う必要があります。下の画像の様に、BEP20が選択されていることを確認してください。
後は、送金したい金額を入力して手続きを進めると、近日中にMetaMaskにて入金を確認できます。Defiで資金を運うようしたいなら、ガス代として少額のBNBも送金する事をお忘れなく。
ここで注意していただきたいのは、誤送金=資金の消失です。初回の少額のテスト送金やAddress Managementを使うなど、送金手続きは慎重に行う必要が有ります。誤送金により消失した資金を取り戻すことは不可能です。
自分の場合は
- 国内取引所でBTC購入
- BINANCEに送金
- 少額のBNB購入
- MetaMaskにBTCとBNBを出金
- Defiに資金投入
ここで注意したいのは、BINANCEに送金する時です。手数料がとんでもなく高いところもあります。その辺りは注意深く確認してください。下記に、国内取引所についてまとめた記事があるのでリンクを貼り付けておきます。
MetaMaskから送金する
BINANCEにてBEP20(BSC)を選択した時に表示されるアドレスをコピーします。
MetaMaskを表示して「送る」をクリックします。
下の画像の様に「受取人追加」が表示されるので、BINANCEでコピーしたアドレスを貼り付けます。
そうすると、以下のように送金数量と、Transaction Feeを選択できるようになります。
送りたい通貨、金額を設定して、送金手数料を確認して問題なければ次をクリックすれば送金されます。
なお、「Activity」で送信状況を確認することが可能です。
BSCから異なるネットワークに送金してしまうと資産が消失するので・・・これだけは忘れないようにしてください。
- Ethereumメインネットワーク=ERC20
- BSCネットワーク=BEP20(BSC)
まとめ
慣れると簡単ですが、それまでが大変です。それに、アドレス、ネットワークを間違うと大切なお金が無くなってしまいます。そういった意味から、最初は無くなっても諦められる金額で初めて、慣れてきたら、取り扱う金額を多くすれば良いと思います。